シンデレラと ガラスの くつ
おはなしのあらすじ
やさしいシンデレラは、まま母の家でいっしょうけんめい働いています。妖精の名づけ親の魔法でお城のぶとう会へ行き、王子さまとおどります。でも夜中の十二時に、ガラスのくつを片方おとして帰ってしまいます。王子さまは見つけられるでしょうか。

むかしむかし、あるところに、やさしい おんなのこが いました。おんなのこは、まま母と ふたりの 姉さんたちと いっしょに くらして いました。姉さんたちは、きぬの ドレスを きて、ふかふかの ベッドで ねむります。でも、やさしい おんなのこは、ゆかを みがいて、おさらを あらって、だいどころの ひのそばの、はいの なかで ねむらなければ なりませんでした。だから、姉さんたちは、おんなのこを「シンデレラ」と よびました。それでも シンデレラは、だれにでも おだやかで やさしい こでした。いじわるな 姉さんたちにも、やさしかったのです。

あるひ、おしろから てがみが とどきました。おうじさまが、すてきな ぶとうかいを ひらくのです。みんな しょうたいされました! 姉さんたちは、おおよろこびです。「わたしは あかい ビロードの ドレスを きるわ!」と、ひとりが いいました。「わたしは きんの おはなの ドレスを きるわ!」と、もうひとりが いいました。シンデレラは、かみを くるくる まいたり、リボンを むすんだり、おてつだいを しました。「ねえ、シンデレラ、あなたも ぶとうかいに いきたいんじゃない?」と、姉さんたちは からかいました。「ほほほ! はいまみれの むすめが おしろへ ですって!」

みんなが でかけて しまうと、シンデレラは ひのそばに すわって、しくしく ないて いました。すると とつぜん、だいどころが ぎんいろの ひかりで いっぱいに なりました。そこに いたのは、シンデレラの なづけおやの ようせいでした。「ぶとうかいに いきたいのね?」と、ようせいは やさしく ききました。「ええ、そうなの」と、シンデレラは ためいきを つきました。「それなら、なみだを ふいてね」と、ようせいは いいました。「おにわへ いって、いちばん おおきな かぼちゃを もって きて ちょうだい」

シンデレラは、かぼちゃを もって きました。ようせいが まほうの つえで ちょん。すると、しゅるん! かぼちゃは ぴかぴかの きんの ばしゃに なりました。ねずみとりに いた ちいさな ねずみ 六ぴきは、りっぱな しろい うま 六とうに。まるまる ふとった ねずみは、すてきな ひげの ぎょしゃさんに。おにわの とかげ 六ぴきは、六にんの けらいに なりました。それから ようせいが シンデレラに ちょん。ふるい ふくは、ぎんと みどりの ドレスに かわりました。おほしさまみたいに きらきらです。あしもとには、ガラスで できた ちいさな くつが ありました。

「たのしんで きてね」と、ようせいは いいました。「でも、わすれないで。よるの 十二じに、まほうは きえて しまうの」おしろに つくと、みんな おもわず たちどまって、みとれました。「あの すてきな かたは だあれ?」と、ひそひそ ささやきました。姉さんたちも、シンデレラだとは きづきません。おうじさまは おじぎを して、「おどって いただけませんか」と いいました。ふたりは おどって、おしゃべりして、わらって、ひとばんじゅう たのしく すごしました。シンデレラは あんまり しあわせで、じかんの ことを すっかり わすれて いました。

ボーン! おおきな とけいが、十二じを うちはじめました。「たいへん!」と、シンデレラは さけびました。ぶとうかいの ひろまから かけだして、おしろの かいだんを かけおりました。ボーン、ボーン、ボーン! はしって いるとき、ガラスの くつが かたほう、ぽとんと ぬげて しまいました。ひろっている じかんは ありません。さいごの ボーンが なった とき、シンデレラは また ふるい ふくに もどり、ばしゃは、ころころ みちを ころがる かぼちゃに なって いました。でも、おうじさまは、かいだんで ガラスの くつを みつけて、そっと だいじに もちかえりました。

つぎの ひ、おうじさまは いいました。「このくつが ぴったり あう ひとを さがしだそう」おしろの つかいの ひとたちは、いえから いえへ たずねて まわりました。シンデレラの いえでは、ひとりめの 姉さんが ぐいぐい おしこみました。でも、あしが おおきすぎて はいりません。ふたりめの 姉さんも ぎゅうぎゅう おしこみました。でも やっぱり、あしが おおきすぎました。「わたしも はいて いいですか?」と、シンデレラが そっと ききました。姉さんたちは わらいました。でも、くつは シンデレラの あしに、するん。まるで あつらえたように ぴったりです。そして シンデレラは、エプロンの ポケットから、もうかたほうの くつを とりだしたのです!

姉さんたちは、ひざを ついて いいました。「いじわるを して ごめんなさい。どうか ゆるして」すると、だれよりも やさしい こころの シンデレラは、ふたりを ぎゅっと だきしめて いいました。「もちろん ゆるすわ。こころから」まもなく、おうじさまと シンデレラは けっこんしました。シンデレラは、姉さんたちも おしろに まねいて、いっしょに くらしました。姉さんたちも、やさしい こころを まなびました。そして みんな、いつまでも しあわせに くらしました。おやすみなさい。
このおはなしから学べること
だれにでもやさしくすると、心があたたかくなるよ。
こんな年齢におすすめ: 4〜8歳
やさしい魔法とあたたかい結末なので、4〜8歳の子が安心して眠る前に楽しめます。
このおはなしのふるさと
Cendrillon ou la petite pantoufle de verre — Charles Perrault, c. 1697. Lullaquillが、おやすみ前向けに新しく語り直しました。著作権の切れた昔話をもとにした、オリジナルの文章です。
今夜のおはなしの主人公を、お子さまに
Lullaquillアプリに、お子さまの名前と好きなものをいくつか入力してください。お子さまが主人公の、穏やかでやさしいおやすみ前のおはなしを、絵とやすらぐ声でお届けします。
ナイトキャップをかぶったうさぎのルナが、毎晩おはなしを読んでくれます。
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