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あかずきんちゃん

5分3〜8歳
あかずきんちゃん
5分

おはなしのあらすじ

あかずきんちゃんは、風邪をひいたおばあさんにパンとはちみつを届けに森へ出かけます。おおかみに声をかけられて道からそれてしまいますが、かしこいおばあさんと親切なきこりのおかげで、みんな無事に笑顔になります。

むかしむかし、あるところに、いつも あかい ずきんの ついた あかい マントを きている おんなのこが いました。おばあさんが ぬってくれた マントで、とても きにいっていたので、みんなは その こを「あかずきんちゃん」と よびました。ある あさ、おかあさんが いいました。「おばあさんが かぜを ひいてしまったの。やきたての パンと はちみつの はいった この かごを、とどけてあげてね。みちから それないで、しらない ひとと おしゃべりしては いけませんよ。」「やくそくするわ。」と あかずきんちゃんは いって、ぴょんぴょん、スキップしながら でかけました。

みちは、たかい みどりの きの したを とおって、もりの なかへ くねくね つづいています。とりが ちゅんちゅん うたい、ちょうちょが ひらひら おどっています。あかずきんちゃんは、ふんふふーんと はなうたを うたいました。すると、きの うしろから、おおきな はいいろの おおかみが のっそり でてきました。はなが ながくて、にやにや わらっています。「おはよう、おじょうちゃん。」おおかみは、とびきり やさしい こえで いいました。「その すてきな かごを もって、どこへ いくのかな?」あかずきんちゃんは、おかあさんとの やくそくを わすれてしまいました。「おばあさんの おうちよ。この みちの おしまいに あるの。」

「それは いいね。」と おおかみは いいました。「でも、ほら、こんなに きれいな おはなが さいているよ。おばあさんに はなたばを あげたら、よろこぶんじゃないかな?」あかずきんちゃんが みると、あかい ひなげし、あおい やぐるまぎく、きいろい きんぽうげが いっぱい!「ええ、きっと よろこぶわ。」と あかずきんちゃん。そして、おはなを つみに みちから はなれました。あかずきんちゃんが おはなを つんでいる あいだに、おおかみは かぜのように ぴゅーっと はしって、ちかみちを とおって、おばあさんの おうちへ いきました。

コンコン!「どなた?」と おばあさんが いいました。「あかずきんよ。」おおかみは、きいきいごえで いいました。でも、おばあさんは かしこい おばあさんです。まどから そっと のぞくと、おおきな はいいろの しっぽが みえました。「あれは おんなのこじゃ ないわ!」と、おばあさんは こっそり つぶやきました。そして いそいで、おおきな きの たんすの なかに かくれました。おおかみは おうちに はいって、ベッドが からっぽなのを みると、おばあさんの ナイトキャップと めがねを つけました。それから ベッドに もぐりこんで、おふとんを はなの さきまで ひきあげました。

まもなく、あかずきんちゃんが おはなを もって やってきました。「おばあさん?」「おいで、ちかくに おいで。」ベッドから、ひくい こえが しました。あかずきんちゃんは ちかくへ いきました。「おばあさん、なんて おおきな おみみ!」「おまえの こえが よく きこえるようにさ。」「おばあさん、なんて おおきな おめめ!」「おまえが よく みえるようにさ。」「おばあさん、なんて おおきな おくち!」するとそのとき、あかずきんちゃんは、おふとんの したから はいいろの おおきな しっぽが でているのを みつけました。

「おばあさんじゃ ないわ!」あかずきんちゃんは さけびました。「たすけてー!」ちょうどそのとき、たんすの とびらが ばーんと あきました。「たすけてー!」おばあさんも さけびました。そこへ、とおりかかった きこりさんが こえを きいて、かけこんできました。「おおかみ、でていけー!」きこりさんの おおきな こえが ひびきました。おおかみは びっくりぎょうてん。ナイトキャップを つけたまま、まどから ぴょーんと とびだして、ふかい もりの おくへ にげていきました。そして、もう にどと もどってきませんでした。

おばあさんは たんすから でてきて、あかずきんちゃんを ぎゅーっと だきしめました。「だいじょうぶかい、かわいい まごや。」「ええ、おばあさん。おばあさんは?」「もう だいじょうぶ。」と、おばあさんは わらいました。みんなで やさしい きこりさんに おれいを いって、いっしょに テーブルに つきました。やきたての パンに あまい はちみつを つけて たべて、あったかい おちゃを のみました。おばあさんは おはなを びんに いれました。おはなは、それは それは きれいに みえました。

かえる じかんに なりました。あかずきんちゃんは みちを あるいて、いちども そとへ それませんでした。「これからは、ずっと やくそくを まもるわ。しらない ひとには、どこへ いくのか おしえないわ。」あかずきんちゃんは、こころの なかで そう いいました。おうちに つくと、おかあさんが ぎゅっと だきしめてくれました。そして その よる、あかずきんちゃんは あたたかい ベッドで、あんしんして ぐっすり ねむりました。おはなと はちみつの ゆめを みながら。おやすみなさい。

このおはなしから学べること

おかあさんとの約束を守って、知らない人に行き先を教えないようにしようね。

こんな年齢におすすめ: 3〜8歳

やさしいくり返しと安心できる結末なので、3〜8歳のお子さんの寝る前のお話にぴったりです。

このおはなしのふるさと

Le Petit Chaperon rouge (1697) / Rotkäppchen (KHM 26, 1812) — Charles Perrault; Jacob and Wilhelm Grimm, c. 1697. Lullaquillが、おやすみ前向けに新しく語り直しました。著作権の切れた昔話をもとにした、オリジナルの文章です。

今夜のおはなしの主人公を、お子さまに

Lullaquillアプリに、お子さまの名前と好きなものをいくつか入力してください。お子さまが主人公の、穏やかでやさしいおやすみ前のおはなしを、絵とやすらぐ声でお届けします。

ルナ

ナイトキャップをかぶったうさぎのルナが、毎晩おはなしを読んでくれます。

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