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ブレーメンの おんがくたい

5分3〜8歳
ブレーメンの おんがくたい
5分

おはなしのあらすじ

年をとったロバ、犬、ねこ、にわとりは、おうちで用なしと言われ、ブレーメンのおんがくたいになろうと旅に出ます。夜の森で明かりのついた家を見つけ、みんなで力を合わせて、あたたかいすみかを手に入れます。

むかしむかし、あるところに、いっぴきの ロバが いました。ロバは なんねんも なんねんも、おもい ふくろを こなひきごやへ はこんで きました。でも、いまは としを とって、あしが くたくたです。「ぼくにも、まだ できることが あるぞ」と、ロバは おもいました。「ぼくは おおきな いい こえを もっている。ブレーメンの まちへ いって、おんがくかに なろう!」そこで ロバは、あさひを みみに あびながら、ながい いなかみちを パッカ パッカ、パッカ パッカ、あるいていきました。

しばらくすると、みちばたに いぬが ねころんで、ハァハァ いっていました。「どうしたんだい、そんなに つかれて」と、ロバが ききました。「もう としだからね」と、いぬは いいました。「はやく はしれなくて、かりが できないんだ。どこへ いけば いいのか わからないよ」「ぼくと いっしょに ブレーメンへ いこう」と、ロバは いいました。「ぼくが がっきを ひくから、きみは たいこを たたいてよ!」いぬは しっぽを ふりました。「ワン! そいつは いい かんがえだ!」そして ふたりは、いっしょに あるいていきました。

つぎに あったのは、あめふりの ひみたいに ながーい かおを した ねこでした。「わたしも もう としよ」と、ねこは いいました。「ネズミを おいかけるより、だんろの まえに すわって いたいわ」「ぼくたちと ブレーメンへ いこうよ!」と、ロバが いいました。「きみは よるに、とっても じょうずに うたうじゃないか」「ニャーオ、いくわ!」それから、もんの うえで コケコッコーと なく おんどりに あいました。「コケコッコー! もう だれも、あさ おこしてって いってくれないんだ」「ぼくたちと ブレーメンへ いこう!」と、ロバが いいました。「きみの こえが いちばん すてきだもの」さあ、これで よにんに なりました。

ブレーメンは まだまだ とおくて、よるに なりました。よにんの ともだちは、くらい もりで たちどまりました。ロバと いぬは、おおきな きの したに ねころびました。ねこは えだの うえで まるく なりました。おんどりは、きの てっぺんまで とんでいきました。「あかりが みえるよ!」と、おんどりが よびました。「あそこに、おうちが あるにちがいない」「おうちが あれば、あったかい ベッドが あるね」と、ロバが いいました。「ごはんも あるかも しれないよ」と、いぬが いいました。そこで みんなは、きの あいだを そーっと そーっと、ちいさな きんいろの あかりに むかって すすんでいきました。

いちばん せの たかい ロバが、まどから なかを のぞきました。「なにが みえる?」と、おんどりが ひそひそごえで ききました。「テーブルいっぱいの おいしそうな ごちそうだよ」と、ロバは いいました。「それから、ぬすんだ おかねを かぞえている、ふきげんな どろぼうたちも いるよ」ともだちは、いい ことを おもいつきました。まず、いぬが ロバの せなかに のりました。ねこが いぬの せなかに のりました。おんどりは、ねこの あたまの うえに とびのりました。いち、にの、さん! さあ、はじめての コンサートの はじまりです!

「ヒヒーン!」と、ロバが なきました。「ワンワン!」と、いぬが ほえました。「ニャーオ!」と、ねこが うたいました。「コケコッコー!」と、おんどりが さけびました。そして みんなは、ガシャーン! と まどから なかへ ころがりこみました。どろぼうたちは びっくりして とびあがりました。「おばけだ!」ろうそくの あかりで、ともだちの かげが ひとつの おおきな かげに みえたのです。どろぼうたちは とびらから にげだして、もりの ずーっと おくまで はしりました。そして、あさに なるまで とまりませんでした。

よにんの ともだちは、テーブルに ついて、すてきな ばんごはんを おなかいっぱい たべました。それから、それぞれ すきな ねどこを みつけました。ロバは、にわの ふかふかの わらの うえ。いぬは、とびらの うしろ。ねこは、だんろの あったかい はいの そば。おんどりは、やねの たかいところ。ろうそくを ふっと けすと、みんな すぐに ぐっすり ねむりました。

そのよる おそく、ひとりの どろぼうが、そーっと もどって きました。でも くらやみの なかで、ねこの みどりいろの めが ぴかっと ひかり、いぬが「ウー!」と うなり、ロバが「ヒヒーン!」と なき、おんどりが「コケコッコー!」と さけびました。どろぼうは にげだして、それきり どろぼうたちは もどって きませんでした。さて、よにんの ともだちは どうしたでしょう? ちいさな おうちが とっても きにいったので、ブレーメンには とうとう いきませんでした。みんなで なかよく そこに くらして、まいにち うたを うたいました。そして、こんやも みみを すませて きいてみると、もしかしたら、きこえるかも しれませんよ。おやすみなさい。

このおはなしから学べること

なかよく力を合わせれば、みんなでしあわせにくらせるよ。

こんな年齢におすすめ: 3〜8歳

やさしい動物たちとたのしい鳴き声、あんしんできる結末なので、3〜8歳の寝る前にぴったりです。

このおはなしのふるさと

Die Bremer Stadtmusikanten (KHM 27) — Jacob and Wilhelm Grimm, c. 1819. Lullaquillが、おやすみ前向けに新しく語り直しました。著作権の切れた昔話をもとにした、オリジナルの文章です。

今夜のおはなしの主人公を、お子さまに

Lullaquillアプリに、お子さまの名前と好きなものをいくつか入力してください。お子さまが主人公の、穏やかでやさしいおやすみ前のおはなしを、絵とやすらぐ声でお届けします。

ルナ

ナイトキャップをかぶったうさぎのルナが、毎晩おはなしを読んでくれます。

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